自家用電気工作物の保安管理には、幅広い知識と技能が求められます。今回は、そのために必要な学科試験および技能試験について、詳細をご紹介します。特に、これから試験を受けようと考えている方や、手続きに不明点がある方に向けた情報をまとめています。
1. 学科試験について
まず、学科試験は基礎理論から法令まで、幅広い分野をカバーしています。一次試験は、マークシート方式またはパソコンを使ったCBT方式で四肢択一の形式で行われます。試験の内容は以下の通りです。
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気工事の施工方法
- 自家用電気工作物の検査方法 など
この試験は、実務に直結する知識を問う内容ですので、各分野での実践経験が試験対策にも非常に役立ちます。
2. 技能試験について
学科試験を合格した方、もしくは学科試験免除者は、技能試験を受験することができます。技能試験では、実際の作業に近い環境で、制限時間内に問題を完成させる実技が問われます。
具体的には、以下の作業が課されます。
- 電線の接続や配線工事
- 蓄電池・配線器具の設置
- 電流・電圧・電力の測定
- 故障箇所の修理
受験者には、技術の正確さとスピードが求められるため、実務でのスキルが試される試験です。
3. 学科試験の免除について
特定の条件を満たす方は、学科試験が免除される場合があります。例えば、前年度の第一種電気工事士学科試験に合格した方や、電気主任技術者免状の交付を受けている方などが該当します。該当する方は、申請により学科試験が免除されるので、証明書類の準備を忘れずに行ってください。
